一年以上経った綿の種は発芽する?
書籍や綿を栽培している方のウェブサイトを見ていると、綿の種は1年を過ぎると発芽率が急に悪くなると書かれていることが多いです。
なので綿を栽培するときは常に新しい種を蒔くのが通例のようです。
今回なぜ昔の種を使って発芽実験をするのかというと、昨年綿が不作で今年蒔く種が足りない可能性があったからです。
結果的に足りたのですが、もし綿の収穫がゼロだったらどうしていただろうとふと思いました。
収穫ゼロの年に備えて、手元に残っていた4年前と3年前の種を使って発芽実験をしてみることにしました。
実験
2019年度(4年前)
真岡木綿、茶綿、洋綿の緑(緑綿)を水につけてみました。
野菜の種と一緒に冷蔵庫で保管していました。
![古い 綿の種](https://yokogawamana.com/wp-content/uploads/2023/05/2023-05-13-10.46.36-960x540.jpg)
真岡木綿が半分以上発芽しており、茶綿と緑綿もよく見たら白い根が見える感じです。
なぜか真岡木綿の成長スピードが早い。
2020年度(3年前)
真岡木綿と茶綿を水につけました。
紙の封筒に入れ常温で保存していました。
![古い 綿の種](https://yokogawamana.com/wp-content/uploads/2023/05/2023-05-13-10.46.11-960x540.jpg)
両方とも同じような条件で育てたのですが、茶綿の方が成長が早い。
植えてみた
根が出てきたものを余ってたセルトレイに少しだけ植えてみました。
2019年度の真岡木綿、茶綿、緑綿は4つずつ
2020年度の真岡木綿、茶綿は6つずつ
![](https://yokogawamana.com/wp-content/uploads/2023/05/2023-05-12-15.20.34-960x540.jpg)
余った種をもう少し水に浸けた
セルトレイに植えなかったものを、キッチンペーパーを交換しつつしばらく水につけておいたら、双葉が出てきました。
![](https://yokogawamana.com/wp-content/uploads/2023/05/2023-05-16-11.17.19-960x540.jpg)
やはり2019年度の真岡木綿と2020年度の茶綿の成長が早いです。
結果
4年前と3年前の種から発芽が確認できました。
発芽率はばらつきがあり、目視ですが
2019年度:真岡木綿90%、茶綿50%、緑綿40%
2020年度:真岡木綿50%、茶綿90%
くらいでした。
同じ保存状態でも品種によってばらつきが出るようです。
毎年新しい種を蒔くに越したことはありませんが、古い種でも発芽するので種が余ったら数年は取っておいた方が良さそうです。
(追記)畑に植えてみました
思っていたより元気な芽が出てきました。
![古い種 綿 発芽](https://yokogawamana.com/wp-content/uploads/2023/05/2023-05-20-09.11.26-960x540.jpg)
芽が出てきたものを畑へ植え替えてみました。
翌日様子を見に行くと、早速虫に食べられていましたが…。
![綿 三年前](https://yokogawamana.com/wp-content/uploads/2023/05/2023-05-27-09.02.24-960x540.jpg)
収穫できるといいなと思っています。
追記:新しい種より早く花が咲きました。
虫食いが酷かったので全滅したかと思っていたのですが、2株成長し、そのうち1株が一番に花をつけました。
新しい種より早く咲いたので驚きました。
![綿 古い種](https://yokogawamana.com/wp-content/uploads/2023/07/2023-07-23-05.22.57-960x540.jpg)
(追記)収穫できました!
2019年の緑綿が収穫できました!
![数年前の種 綿 発芽](https://yokogawamana.com/wp-content/uploads/2023/08/PXL_20230827-960x1707.jpeg)
茶綿も2019年のものか2020年のものか分からないのですが、収穫できました。
1つの株から12個収穫できました。まだ弾けてないものが3個あります。
雨が全然降らない過酷な年でしたが、かなり収穫できました。
![数年前の種 収穫](https://yokogawamana.com/wp-content/uploads/2023/05/PXL_20230903_231353817-960x540.jpg)