木綿着物を1から作ろうと奮闘しております。
作業中にふと「そういえば浴衣と木綿着物はどう違うんだ?」と疑問を持ったので調べてみました。
浴衣と木綿着物の違い
浴衣
単衣、襦袢なし、暑いさなかだけに着るもの
夏の模様は浴衣としてきたほうがいい
いかにも「浴衣」は浴衣で着るほうが良い
本来、湯上がりや部屋着として着ていた
木綿着物
袷と単衣どちらもある、襦袢あり(なしで着る場合もある)
ただの模様の浴衣は半衿をつけて夏着物として着ても大丈夫
本来木綿の着物は袷にも単衣にもしたもの
昔はどんな場面でも木綿
木綿着物の歴史をざっくり
木綿が一般に広まったのは信長の時代頃。
江戸時代は庶民は縞(ストライプ)か格子(チェック)と決められていました。
みんな貧乏だったため新品ではなく古着を買ってました。
普段の着物は女性が「解き・洗い・仕立て」を一手に行い、一枚の着物を冬は綿を入れ袷にし、春になると裏と綿を取り単衣にしていました。
綿を取るのは四月一日(わたぬき)。
着物を何枚も持つようになったり、化学繊維、ウールが出てきたりでわざわざ直す必要がなくなっていき、木綿は単衣で洗えて普段着るという位置に落ち着きました。
まとめ
浴衣と木綿着物は同じグループではあるけど別用途ということがわかりました。
いかにも浴衣!と言う生地で夏の柄の場合は浴衣、それ以外は木綿着物として着ても大丈夫と言う感じでしょうか。
手持ちの木綿着物と浴衣で考えてみる
手持ちの着物3着を比べてみます。
左が木綿着物、中央と右が浴衣です。
調べたことを当てはめるとこんな感じでしょうか。
左の木綿着物は袷で柄も通年着られるような感じです。
祖母が若い頃に来ていた着物だそうです。
中央の矢絣柄の浴衣は、浴衣として売られていたものです。
柄だけ見ると夏っぽい柄ではないので襦袢を着たら木綿着物としても着られそうです。
右の浴衣は生地がいかにも浴衣という感じで、種類がわかりませんがおそらく夏の花なので、浴衣として着た方が良さそうです。