晩秋に綿を引き抜き、弾けていなかった実を部屋に置いていました。
弾けてきたので摘み取ると、茶綿は40gほど採れました。
実が小さかったり、未熟だったりしますが、侮れない量です。
冬場は綿繰りをしたり、糸を紡いだり、技術的な作業が多いです。
現代では使わない道具を使うので、道具が手に入りづらかったり、使い方も分からなかったり。
習おうにも知っている人が居ません。
長い間 人間が使ってきた道具なので、資料やYouTubeなどでヒントを得られれば、なんとか使えるようになります。
着物を作るために日々作業を行なっていますが、道具や技術はなんとかなっても、素材が途絶えていたら本当にどうしようもないな、と。
技術は調べたら思っているより沢山の資料が残っているのです。
私は木綿の生地を藍で染めて作品を作りますが、綿や藍の種が途絶えたら、本当にどうすることもできません。
現在育てているものは、京都の方から種を分けていただきました。
種を残してくれた先人に感謝しながら手を動かす日々です。
どういう未来になるかは分かりませんが、種だけは繋ぎ続けていきたいです。